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2007/06/21

【舳倉島情報】

【鬼気迫るメジロの大移動】18日(月)舳倉入りした友人の報告によると、ムシクイ類がボンボンと出ていて、シジュウカラの少群、キビタキ、ミヤマホホジロ、アオジ、アオバトが5~6羽とツツドリなどトケンが6~7羽が飛び回っている、とのこと。この友人は、フタオビヤナギムシクイを撮影したという。そして、それ以前、16日(土)に舳倉に入った別の友人も同様の報告をしていて、どうも様子が例年と違うようで、自分の目で確かめる他はないと、19日(火)後を追い舳倉入り。
 行ってみると、ムシクイ類はメボソが1羽。目立つのはカワラヒワ。ツツドリが1羽飛び回りながらしきりに鳴き、アオジがいて、シジュウカラの少群がいて、あとは、何時もいるセキレイとイソヒヨドリのツガイ。それ以上、暑い中を歩き回る体力も根気もなく、観察舎で水を張って何か出てくるのを待ちながら、ダウンの状態。眠気が来て、うとうとしていると辺りが何か騒がしい。眼をこらすと、数百羽のメジロの群団が上空を通過しながら、水場を見つけてどんどん降りてきているのがいるのだ。


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 皆一様に、大きく口を開けたまゝ、息を切らして眼を血走らせているという凄い状態。これがしばらくの間、降りてくるものと飛び立つものとが、入れ替わり立ち替わりして続くという状態。これまで、メジロの大移動は、何度も見てはきたがこんなのは初めてだった。日頃、メジロに抱いていたイメージがあるだけに、しばし、呆然としてしまった。


           ヨロヨロの状態。
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 口を大きく開けたまゝ水面を眺め、飛び込もうかどうしようかと思案している様子。水深が深いとみたのか、飛び込むものはほとんど無く、この極限状態のなかで、休息もとらずに、仲間の後を追い、また、飛び立っていくのだから凄かった。
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右側のメジロは、水面に降りるのをあきらめ、食いさしの何かの葉を口に挟んだまゝ、天を仰ぎ虚空を睨みつけたのだ。この瞬間が一番の驚きで、ギョットするような鬼気迫る瞬間だった。
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  このメジロも口を開けたまゝ、眼もうつろ、ダウン寸前の状態だ。
渡りの途中、力尽き海に落ちる鳥、漁船に飛び込む鳥の話をしていた、舳倉の漁師さんの話を思い出す。
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 本来、四季を通じて、留鳥として、日本の何処にでもいて、生存に支障がないと思われるメジロが、どうして、このような危険な渡り(移動)を強行するのか。一体どのような本能に突き動かされているのか。不思議な世界だ。帰りの舳倉航路の中で、いろいろと考えてしまった。